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保険を考える上で、様々な側面からご自身にとって最適な保障を選ぶことはとても大切なことです。

  • 保障内容は十分なのか?
  • 特約は付ける必要はあるのか?
  • 保険料は安いのか?高いのか?

など、皆さんが気になる点はたくさんあります。

特に保険は数十年に渡って保険料を支払っていく商品ですから、様々な気になるポイントの中でも、保険料は高いのか安いのかについて、最も気になる方が多いのではないでしょうか。

保険料の料金を決めるには、保障内容、特約などによって変わりますが、

  • 積み立てなのか
  • 掛け捨てなのか

によって、根本的に料金の設定が異なります。

この記事では、「積み立て」保険と「掛け捨て」保険の違い、それぞれのメリット、デメリットなどについて詳しく書いていきます。「積み立て」保険と「掛け捨て」保険で迷われている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

1、積み立て保険とは

積み立て保険とは、月々または半年毎、年毎に支払った保険料が貯蓄されていく保険です。主な保険種類には下記のものがあります。

  • 終身保険(死亡保険)
  • 学資保険
  • 個人年金保険

この中でも、ほとんどの方が加入している保険が終身保険(死亡保険)です。終身保険は死亡や高度障害に備える保険で、保険商品には

  • ジブラルタ生命の「米国ドル建介護保障付終身保険」
  • メットライフ生命の「USドル建終身保険 ドルスマートS

などがあります。

一方、学資保険や個人年金保険は名前の通り、お子さんの進学費用やご自身の老後費用を準備するものです。保険商品には、

  • ソニー生命の「学資保険」
  • マニュライフ生命の「こだわり個人年金」

などがあります。

2、積み立て保険の2つのメリット

積み立て保険には、大きく下記2つのメリットがあります。

  • (1)払い込んだ金額以上の大きな保障が持てる
  • (2)払った金額以上にお金が戻ってくる

では、それぞれについてみてみましょう。

(1)払い込んだ金額以上の大きな保障が持てる

1つ目のメリットは、払い込んだ金額以上の大きな保障が持てることです。

下記30歳男性が某保険会社のドル建ての終身保険に、加入した場合の例を見ていきましょう。

  • 保障内容:死亡されたとき、または高度障害状態に該当されたとき
  • 保険金額:100,000ドル(約1100万)
  • 保険期間:終身(契約者が亡くなるまで一生涯保障)
  • 払込期間:60
  • 保険料:月額148.00ドル(約16,280円)
  • 総支払金額:53,280.00ドル(約586万円)

こちらの終身保険は、契約者が死亡されたとき、または高度障害状態に該当されたとき、約1,100万円の保険料が保険会社から支払われるという保障内容です。

仮にこの男性が60歳まで元気に生きて毎月の保険料を払えたとすると、総支払金額は約586万円に対して、約1,100万円の保障を持てることができます。実際に払い込んだ金額以上の保障が持ててしまうのです。

(2)払った金額以上にお金が戻ってくる

積み立て保険の2つ目のメリットは、保険料が貯蓄されていくため満期時には、もちろんお金が戻ってきます。そして、その金額は積み立てた金額よりも少し増えて戻ってきます。

ただ、それだけではありません、解約時に積み立てた金額が戻ってくるという特徴もあります。この解約した時に戻ってくるお金を「解約返戻金」といいます。

積み立て保険の中でも、終身保険(死亡保険)は解約のタイミングが早すぎる場合は、返戻率が100%を下回ってしまいます。万が一解約を検討される場合、解約のタイミングを注意する必要があります。なお、解約のタイミングが満期を過ぎた場合、その後年数が経てば経つほど110%120%130%と返戻率が上がっていきます。

①なぜ、返戻率が上がるの?

どうして、返戻率がどんどん上がるのでしょうか?

それは、払い込んだ保険料の一部を保険会社が運用しているからです。運用利率は各保険会社によって異なりますが、保険会社毎に最低保証の運用利率を定めています。従って、払った金額以上に上乗せして解約返戻金を支払うことが可能なのです。

②シミュレーション

上記の例で返戻率を計算してみましょう。

60歳での総支払額は「586万円」に対して、仮に60歳での解約した時の解約返戻金は「630万円」です。その返戻率は「107.6%」ですが、75歳まで解約せずにいると解約返戻金は75歳の時点で「831万円」なので、解約時の返戻率は「141.9%です。このように、解約年齢が上がるにつれ返戻率が上がっています。

今は銀行に預金をしていても利息が付かないご時世ですので、貯蓄を目的として積み立て保険をご検討してみるのもいいでしょう。

3、積み立て保険の2つのデメリット

続いて、積み立て保険の2つのデメリットをみてみましょう。

  • (1)保険料が高い
  • (2)貯蓄に強い金融商品に比べると、運用利率が下がる

(1)掛け捨て型より保険料が高い

積み立ての保険は、掛け捨ての保険に比べると保険料が高くなります。人によっては毎月の保険料が負担になってしまいます。

(2)貯蓄に強い金融商品に比べると、運用利率が下がる

保険は万が一の保障を目的に作られた商品であり、そもそも貯蓄を目的に作られた商品ではありません。そのため、運用されているとはいえ、保険料の一部分でしかありません。

では、なぜ保険会社は保険料の一部しか運用に回さないのでしょうか?

それは、保険金をきちんとお支払いできるようにする必要があるからです。

保険に加入したのに保険金が下りないというような状況にならないために、保険会社は保険料の大部分をストックしているのです。そして、残りの一部分のみ運用に回しています。

従って、払った保険料のうち運用している金額が少ないため、貯蓄性の側面を考えると、あらゆる金融商品の中の貯蓄に優れた商品にはどうしても劣ってしまうのです。

4、掛け捨て保険とは

掛け捨て保険とは支払った保険料が戻ってこない保険になります。

自動販売機に保険料を入れるようなイメージで、払ったら戻ってきません。そのような「掛け捨ての保険」には以下のような保険があります。

  • 医療保険
  • 収入保障保険

医療保険は病気やケガで手術をした、あるいは病院に入院した時の保障になります。保険商品には、ネオファースト生命の「ネオde医療」があります。

収入保障保険は最近テレビCMでもよく見かけますが、病気やケガで働けなくなってしまった時の保障になります。三井住友あいおい生命の「新総合収入保障」があります。

5、掛け捨て保険の2つのメリット

掛け捨て保険には大きく下記2つのメリットがあります。

  • (1)積立の保険に比べると保険料が安い
  • (2)保障が手厚い

では、それぞれについてみてみましょう。

(1)積立の保険に比べると保険料が安い

掛け捨ての保険は積み立ての保険と逆で、比較的保険料が安くなります

相場は契約年齢や保障内容にもよりますが、だいたい数千円が一つの目安です。積み立ての保険になると、数万円になります。数千円で万が一の保障が持てると考えるとお得とも思えます。

(2)保障が手厚い

掛け捨ての保険は概して保障が手厚くなります

掛け捨ての保険は、保険会社が満期で保険金を支払ったり、解約時に解約返戻金を支払ったりということがないため、その分で保障を手厚くすることが可能なのです。

下記30歳男性が某保険会社の収入保障保険に加入した例をみてみましょう。

  • 保障内容:高度障害・介護状態・障害状態
  • 保険金額:10/
  • 保険期間:60
  • 払込期間:60
  • 保険料:2,950/

この収入保障保険とは、高度障害・介護状態・障害状態といった働けない状態に万が一なってしまった場合に、「収入」を保障してくれる保険です。月額10万の保険金が60歳まで下りるという契約内容です。

仮に契約してから1か月未満に不慮の事故に遭い障害状態になってしまった場合、60歳までの30年間で男性が受け取れる総額は「3,600万円」です。

保険料は2,950/月が掛け捨てで、30年間払い込んでも「106.2万円」だから、それの約33倍になる保険料を受取ることができますので、掛け捨て保険は保障内容が非常に手厚いことを分かって頂けたでしょう。

6、掛け捨て保険の2つのデメリット

一方、掛け捨て保険にはデメリットもあります。

大きく下記2つのデメリットが挙げられます。

  • (1)何も起こらなかったら、保険金は下りない
  • (2)満期時の保険金や解約時の解約返戻金がでない

では、それぞれについてみてみましょう。

(1)何も起こらなかったら、保険金は下りない

掛け捨て保険は保険料を払い続けても、自分の身に何か起こらないことには保険金が下りません

もちろん何も起きないことには越したことないですが、払い込んだ保険料がもったいないと感じてしまう方も中にはいらっしゃるでしょう。

(2)満期時の保険金や解約時の解約返戻金がでない

掛け捨ての保険は満期時や解約時にもお金が戻ってきません。あくまでも保障という位置づけになります。

7、自分に合った保険はどっち?

「積み立て」と「掛け捨て」自分に合った保険を選ぶには、まず、こうしたメリットとデメリットを把握することが大切です。そのうえでご自身の考え方を当てはめていきましょう。

例えば、「保障は持ちたいけど、月々の出費は抑えたい」と考えるのであれば、「掛け捨て」の方が考え方には合っています

一方、「貯蓄をしながら保障を持ちたい」と考えるのであれば、「積み立て」を選択するのがいいでしょう

また、「積み立て」「掛け捨て」どちらかしか選べないというわけではありませんので、保障内容をよく確認したうえで、バランスよく持つという選択肢もあります

まとめ

今回は、基本的な保険の2つの種類「積み立て」と「掛け捨て」について書きましたが、それぞれの特徴を掴むことができましたでしょうか?

ぜひ、こちらの記事を参考にご自身に合った保険を選ばれると嬉しいです。