銀行の定期預金や、お勤め先の財形貯蓄以外に、生命保険を使って貯蓄をされている方、非常に多いのではないでしょうか?

各生命保険会社が組成している「学資保険」や「年金保険」へ加入し、将来のお子様の教育費用に、年金対策にと、コツコツ貯蓄をされている方もいれば、「終身保険」をできる限り短期での払い込み期間で設計し、解約返戻金を狙う加入をされている方もいらっしゃると思います。

まず前提として、貯蓄の習慣をもつことは非常に素晴らしいことです。習慣付くまでは苦労することもありますが、ある程度の習慣が付けば余裕を持って日常生活を楽しむことができます。やはり、いかに早い段階で貯蓄の習慣を持てるかが将来の大きな差に繋がります。

ですが実は多くの場合、「方法を誤っている」為に、大きな損失を被られています 

そこで今回は、既存のお客様より、「生命保険を使って積み立てをしている友人がいる。」とご紹介をいただきました、K様(20歳)の実例をご紹介します。

1、K様の現状確認

K様は「個人年金保険」を使い将来に向けてと、毎月2万円ずつ貯蓄をされていました。非常に素晴らしいことです。ですが、「将来とはいつですか?」とお聞きしたところ、「子供の教育費用や老後費用の足しにしたい」とのお答えをいただきました。

そこで改めて、加入されていた個人年金保険の内容を見ていきましょう。

【個人年金保険】

  • 保険期間:74
  • 保険料払込期間:64
  • 保険料:20,424円/月
  • 年金受取額:120万円/年(配当金あり)
  • 年金受取期間:10年間 

保険料である20,424円を64歳までの44年間払い続けるとすれば総額「10,783,872円」を払い込むことになります。年金受取額は120万円/年、年金受取期間は10年間であるために総額「12,000,000円」を受け取ることができます。

返戻率は111.2%で支払った金額以上の金額を受け取ることができますが、金額で言うと44年間も支払い続けたのにも関わらず、自分が支払った金額に対してわずか「約120万円」しか増えていないことになります。

では果たして、K様のニーズにこの商品は合っているといえるのでしょうか?

確かに「老後費用の足し」にはなるかもしれませんが、「将来の子供の教育費用」ではどうでしょう?現状の加入方法であれば対応できかねてしまいます。

そもそも生命保険は貯蓄に適していません。その理由について詳しくは「新社会人は保険が必要?保険の本質を理解することが重要」をご参照ください。 

また物価の上昇リスクを考えれば、現金しかお持ちでない場合は資産を築くどころか、反対に資産を目減りさせていることにもなりかねません

仮に1,000万円があったとして物価が1%/年で上がり続けた場合、30年後にその価値は742万円に、2%/年であれば552万円の価値になります。いわゆる、物価が上がれば1,000万円という札束は手元に残るかもしれませんが、必然的に円の「価値」は下がってしまいます。現状日本では、日銀の政策発表にあったように物価は確実に上昇傾向にあります。 

2、私からのご提案プラン

では、上記の理由を踏まえて下記にてご提案をさせていただきました。

(1)終身保険

  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間:60
  • 保険料:13,425円/月

保障内容

  • 死亡:100,000ドル
  • 高度障害:100,000ドル
  • 余命6か月以内:100,000ドル
  • がん・急性心筋梗塞・脳卒中:100,000ドル
  • 3級以上の身体障害者手帳の交付:100,000ドル
  • 要介護25100,000ドル

(2)医療保険

  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間:終身
  • 保険料:1,641円/月

保障内容

  • 入院給付金日額:3,000円
  • 入院手術給付金額:50,000円
  • 外来手術給付金額:25,000円
  • 入院一時給付金額:100,000円
  • 先進医療:2,000万円

(3)収入保障保険

  • 保険期間:55
  • 保険料払込期間:55
  • 保険料:2,520円/月
  • 年金受取額:10万円

保障内容

  • 高度障害状態:10万円/月
  • 障害等級1級10万円/月
  • 要介護2以上10万円/月
  • 障害等級210万円/月 

まずは保険を活用し、資産形成の土台を最低限、固めさせていただきました

せっかく資産を築いてもお客様の身に何かが起こり、その資産を取り崩すことになる。もしくは身近な家族に迷惑を掛けることになればそれはまさしく本末転倒な話です。もちろん保障は手厚いに越したことはありませんが、最低限の土台として保障を固めることができれば、浮いたお金はより貯蓄に強い金融商品へ回すことができますので、そちらをお勧めしております。それぞれ金融商品の持つ強みを活かした加入が、将来の資産を大きく変えることになるからです。

そこでK様に資産形成のプランもご提案させていただきました。

(4)積立投資

  • 8万円/月

世界平均である年利5%を狙っていく積立型の投資商品になります。

途中、収入状況や固定費の変動、生活環境の変化で余剰金額が変化しても対応できるよう、途中の払込金額の減額や増額、払込の停止や再開ができるものを選択させていただきました。

また、途中引き出しも可能なため、老後資金だけでなく、将来の子供の教育費用も一緒に準備することができます。ですがまだ理想とする資産額には不足している為、将来的には増資も視野に入れてご提案させていただきました。 

まとめ

いかがだったでしょうか。「学資保険」や「個人年金保険」で貯蓄をされている方、「終身保険」を使い貯蓄をされている方。心当たりのある方も多いかと思います。

もっと効率よく資産を築き、身近な家族を守るための保障も、今一度固め直してみてはいかがでしょうか?